INTRODUCTION
イントロダクション
2011年3月11日に起きた東日本大震災の影響で、荒浜地域は人が住めない場所になってしまいました。かつてあった暮らしや人とのつながりが失われてしまったことに、どのように向き合うことができるのか、震災後、わたしたちは正解のない問いかけを続けてきました。また深沼海岸はかつて夏になると海水浴に訪れる方たちで賑わっていました。震災後、海水浴もできない状態が続き、実証実験の形で再開イベントは行われてきましたが、改めて「ふたたび、海をひらく」ことを考え、実施していくことで、震災後の荒浜地域に向き合うことができると考えました。
ふたたび、海をひらくことをどのような形で実現することが良いのか、6年間話し合ってきました。
そんな中で「かつての賑わいを取り戻すこと」と「これからの賑わいを作っていくこと」をテーマに荒浜の夏を表現できないかと考え、今回は砂浜での過ごし方と海にふれることで、参加された方がそれぞれ楽しみ、荒浜の魅力を感じてもらえたらと思います。
また開催期間の前後には荒浜地域に関わりのある方たちとのトークイベントを企画して、かつての荒浜、いまの荒浜、これからの荒浜を少しずつでもつなげていけたらと考えています。