INTRODUCTION

イントロダクション

 2011年3月11日に起きた東日本大震災の影響で、荒浜地域は人が住めない場所になってしまいました。かつてあった暮らしや人とのつながりが失われてしまったことに、どのように向き合うことができるのか、震災後、わたしたちは正解のない問いかけを続けてきました。また深沼海岸はかつて夏になると海水浴に訪れる方たちで賑わっていました。震災後、海水浴もできない状態が続き、実証実験の形で再開イベントは行われてきましたが、改めて「ふたたび、海をひらく」ことを考え、実施していくことで、震災後の荒浜地域に向き合うことができると考えました。
 ふたたび、海をひらくことをどのような形で実現することが良いのか、継続して話し合ってきました。その中で「かつての賑わいを取り戻すこと」と「これからの賑わいを作っていくこと」をテーマにして、イベントを企画しました。

 昨年(2022年)第1回のイベントを実施して、たくさんの方に来ていただきました。イベント全体を通して、様々なご意見、ご感想を聞くことができました。みなさまの声を受けて、今年も来ていただいた方たち、それぞれが豊かな時間を過ごしていただけるように、イベントをつくっていきます。
 このイベントがかつての荒浜、いまの荒浜、これからの荒浜を少しずつでもつなげていけたらと考えています。